前回のブログ
『ブログ読者さんと未知との遭遇』が思いのほか盛り上がってしまいましたが、
本編は、こちらです。
K1200GT(縦置きエンジン)の試乗です。
マシンの詳細:バージンBMW 旧モデルカタログ
旧車購入ガイド:K1200GT(2003)BMWモトラッドは新旧含めてR259以降のボクサー系しか味わったことなく、
Kは未知の存在。
しかも縦置き4気筒K(いわゆる縦K)はBMWらしさ全開の理想追求型マシンとして乗ってみたいマシンだったのです。
過去のブログでも乗りたいバイクとして記事にしています。横Kはそれほどでも…(横K愛好家の方々、申し訳ありません)
こちらのお店で試乗させて頂きました。
2003年の旧モデルなので、縦K乗りのお友達でもできんと乗れんよなぁと思ってました。
ところがGooBikeで中古車情報見てたら「車検残ってますので試乗できます」とのコメント。
こういうお店はひじょうに珍しいです。
中古車は新しい買い手が見つかるまでは見た目「だけ」をキレイにされた状態で、
整備はまるでされてない(エンジンすらかけさせてくれない)ところが殆ど。
受け入れして並ぶ段階である程度整備されている自信の表れでしょう。
試乗させて頂いたのは、この個体。パニアは外してありました。
外装程度は上。
2003年式で32,000km走行、お値段は70万円を少し切る。これは買い得だと思います。
で、初めての縦Kの試乗です。
我が家の用途上タンデムは必須なので、タンデムで試乗させて頂きました。
カタログ値でジャスト300kgの重さ。緊張してサイドスタンドを払って直立させると…
最初の一息めは
「うっ!」と感じたが、そこからは素直にスッと起きた。
あんまり重さは感じない。これぞ低重心設計?
初めての
サーボ付インテグラルABSのフィールに慣れるために、歩道でブレーキの練習。
たしかにガツン!と効くブレーキ。
3度ほど練習して「こんなものか」と確認後、きわめて見辛いミラーを調整して試乗開始です。
エンジンは、アイドリングでは思ったよか振動が出るけど、
回していくとボクサーとは別物のフィールで吹け上がっていく。
現愛車のロードスターの前は足かけ10数年、ホンダ水冷4気筒に3台乗ってきたけど、
それともまた違う。
モーター的ホンダvs
メカニカルなBMWという感じ。
回り方に嫌じゃない質量感と、
何か緻密な機械が動いている感じが伴う。
少し回ると、アイドリングでの振動は消えて、色んなものがシンクロしたハーモニー的な感触を感じた。
街乗りだけやけど、ポンポンとシフトUPしてもグズらずついてくる。
回したら、そりゃまぁ4気筒らしい気持ち良さ!
乗り心地、これが絶品。
現ロードスターと同じ
前テレレバー、後パラレバーの足回り。
しかし、質量・重心の高低・システム自体の熟成度合・ショック自体のヤレ具合の差からか、
地面に吸い付くように走る。
タンデマーのかえる妻も、乗り心地の良さは絶賛でした。
BMWに共通の矢の如き直進性と、まるでコケる気がしない曲がりっぷりはそのまま。
うちのロードスターと比べると軽快には欠けるが、替わりに得るものは多いと感じた。
ポジション他車体は、
意外とコンパクトに感じた。
僕が勝手に想像していた乗車感覚よりも、ひとまわり半くらい小さ目。
ハンドル含めてもう少し殿様乗り風と妄想していたのは、単なる自分の好みでしょう。
走り出せば300kgの重さは微塵も感じず。
電動スクリーンは、思わず笑ってしまうくらい狭い可動域。
どちらかというとステータス感を持たせるための装備?
スクリーンの防風性は、
街乗りだと意外と風を受けるのにビックリ。
タンデマーのかえる妻も「
これ、けっこう風来るよ!」と早い段階で言っておりました。
しかしそれがまた、ゆわkm/hくらいまで速度をあげると
段々と風の影響が少なくなってきた。(短時間の一般道での試乗ですので、とてもこれ以上出せません)
たぶん、私らが普段しんどく感じている速度域でのタンデムなんぞ鼻歌混じりでしょう。
K-GT「ならでは」な装備類、オートクルーズは信号だらけで試せず、
グリップヒーターやシートヒーターは、8月に試すと自殺行為なので試せず(笑)でした。
総じて、極めて
「密度感」が高い、良いバイクでした。
スイーツに例えるなら
R1100系がカステラ、縦K1200はパウンドケーキ。どちらも甘いけど、食感が違う。Kはしっとり密度感もあるけど、腹にも堪える。そんな感じ?
どっちも乗ったことがある甘党ビーマーさんなら何となく分かって頂けるんじゃないかと。
じゃ、この個体買うか?という話ですが。。。
かなり欲しくなり見積まで作って頂きましたが、
それはありません。しかし、僕が元より首都圏ジモティなら今頃買ってたかもしれません。
僕は生活の基盤をずっと東京に置くつもりは無いのです。
できれば福岡に帰りたいという思いは常にあるし、さらに他の地区に転勤になる可能性があります。
そうやって転居した時、買ったバイク屋さんにメンテでお世話になれないのは痛いのです。
しかも、良心的なサービスを提供してくれるモトランドさんなら尚更。
さらにK1200GTは、今の259Rに比べてかなり自己メンテの範囲は限られてくると思います。
R259だったら、いつでもどこでも修理できる自信と情報は持っていますが…
そういう事情もあり、ちょっと「買います」という結論は出せないかな。。。
(↑この事は見積作って頂きながら、お店の方には話してあります)
僕のようなリスクが無い方、このバイクをこのお店で買うのはかなりお買い得と思います。
最後に。
この結末を読んで
「じゃ、ディーラー行けばいいじゃん」と思う人もいるかもしれません。
そうかもしれませんね。そうでしょう。
でも、そうじゃないBMWライフがあったって良いじゃないですか。
ぶっちゃけ、ディーラー行って金払うの嫌なんです(爆)。
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COMMENT
相変わらず
僕がいうのは可笑しいですが縦K(編集済み)w が気になりだしました(笑)
九州に正式帰還する日をお待ちしております。
>よっすぃ
折角貧マーの世界から足を洗ってカタギへの第一歩を踏み出したんだから、
もすこし大人しくしときなさい(笑)
No Title
かっこいいし、縦置きの4気筒というメカニズムがすごく斬新に思えたんです。
当時(2007年)の価格ですが、15,000キロほどでまーぼーさんが試乗された個体のほぼ倍額。
いま思うと当時としてもお買い得だったのかもしれませんけど、いまはRTを選んで正解だった、と思います。
おっしゃるように、GTは自分でいじれる部分が瀬間kなるように思います。
でも、やっぱりいま見てもきれいな、美しいバイクだ(^^)
Kachi//
>Kachiさん
ボクサーとはまた違う魅力と突き抜けっぷりを感じました。
機会があれば是非乗ってみてください。
でも、試乗を終えてRに乗ると「やっぱコレだよなぁ~」と思う味わい深さが。
やっぱり暫くボクサーは止めれそうにありません(笑)
※K-GTは「鬼門」のサーボ付ブレーキも熟成が進んだのか、例の猫の鳴き声はあまり聞こえませんでした。