前回の続きです。前回はポジション面を切り口に書いていきましたが、今回は
サスペンションを切り口にして書いていきたいと思います。
ちょこちょことブログにコメントを書いてくれる
よっすぃ~@課長君がBMWの購入を検討してる時に、
「ゆっくり乗ってきなよ!」と2時間ほど僕のロードスターを貸した事があります。
彼は試乗から帰ってくるなり「コレ、いいタイヤ履いてるんですか?」と聞かれ。
「いや、普通のツーリングタイヤやけど・・・」と。
彼曰く、
「接地感が高くてコケる気がしないからすごい!」と。
この「コケる気がしない」という感想は、ネットを見てまわると色んな人が書いています。
コーナリングの時の挙動が安定しているからでしょう。
この安定性を醸し出すのがテレレバーというサスペンション形式でしょう。
構造に関しては「テレレバー 構造」なんてググってみれば沢山出てきますので、ここでは割愛。
通常のテレスコピックフォークでは、ブレーキをかけるとフロントフォークが縮み、前につんのめるような形になります。
こんな感じ。緑の矢印の角度(キャスター角)が立つ方向になります。
これに対してテレレバーは構造上、これと逆のことが起こります。
伸び縮みする量は通常のフォークよりも極めて少ないのですが、逆にキャスター角は寝る方向。
これを詳しく書き出すとトンデモナイ文量になるので割愛しますが、
要は
>「ブレーキをかけても車体変化が少なく、つんのめらない」という事。
絶対的な効きは劣るものの扱い易いブレーキと相まって、楽にブレーキできます。
この特性を生かして、
早めにブレーキング→行きたい方向を見ながらアクセルを開けていくという手続きだけで、クルリとカーブを曲がっていけます。
これが「コケる気がしない」という乗り味の正体でしょうね。
車体変化が少ないので身体が動く量も少なく、結果として疲れません。
コーナリング途中でブレーキをかけても怖くないし、
コーナー途中のゼブララインやレコード盤舗装でもフロントが暴れたり逃げたりという事もなし。
ただし、
欠点もあります。
ハンドルが切れないので、小回りが効きません。
狭いところで押したり引いたりしながらの方向転換は苦手です(汗)。
押し歩きの時、フロントブレーキをかけてフォークを縮め反力で段差を越える、なんて技も使えません。。。
つまり、乗ってる時にズボラができる分、取り回しでちょっとばかし苦労します(汗)。
(ロードスターはまだ軽い部類ですが、RTとかは車重40kg増しくらいなんで堪えるでしょうね~)
そのかわり、走っているときは直線もコーナーも本当に乗りやすい。
高速を走っている時なんぞ、
魔法の絨毯のような乗り心地です。
(乗ったことないけど)社外のショックに換えると、乗り心地もコーナーの踏ん張りも増すらしいですが…
(社外ショックも高いんですよね~)このサスペンション特性が生み出すものか、タンデムの時も安定性は抜群です。
後ろに人が乗ってる事をあまり気にせず走破することができます。
タンデマーを降ろして一人で走った時に
「あぁ、1人だとなんだか軽いなぁ」と思うくらい。
壊れたり、色々あるけど・・・この乗り味が好きだからヤメラレナイのよね♪
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