Webのニュース等でも取り上げられていたが、自動車評論家の徳大寺有恒さんが亡くなられた。
おそらく自動車評論家としては日本一有名な方だし、
「間違いだらけのクルマ選び」という書名を御存知の方も多いでしょう。
僕は徳大寺さんの書く車評やコラムがすごく好きでした。
「間違いだらけ」で確立された、メーカーや世論に媚びない自分を貫いた評論。
その分いわゆる「アンチ」も多く存在していたようです。
私自身も「間違いだらけ」の評論を読んでいて明らかに認識違いをされている記載を見つけたり、
高評価していた車が翌年度版では一転して酷評になっていたりするのを見るにつけ、
「あらら、徳大寺さんそりゃ無いよ!」と思うこともしばしば。
でもこの人、一言で言うなら「素敵な人」なんですね。
そして、何よりも「クルマが好きすぎる」人であると思う。
旧い英国車やフランス車も、軽自動車でも、文章にするときはまんべんないクルマ愛が注がれていたんじゃないかと思う。
「ツゥインカム24ヴァルヴ」
「メルツェデス」「ジャグァ」「シトローエン」
独特の表現も好きでした。
外車かぶれのボンボンあがりと思っている方もいるでしょうが…
この本「ぼくの日本自動車史」を読んでみてください。
色んなクルマと世相と、氏の90年代くらいまでの人生について書き連ねた自伝的な本です。
幾度の成功と挫折を繰り返しながら、1冊まるごと貫かれている「クルマ愛」。
本当に素敵でした。
こんな素敵なくらいクルマ好きすぎる自動車評論家、今後出て来るんでしょうか?
ベストカー誌の「俺と疾れ!」で読者の便りには中学生相手でも真摯に答え、
「またお便り下さい」と締めくくる優しさが好きでした。
ご冥福をお祈り致します。
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COMMENT
No Title
そういう人とはよく知りませんでした。
確かに個性が強かったですね~
悲しいかな、こういう方は亡くなってからその偉大さがわかるのでしょう。
私も『ん? ほんとかよ、それ』と思うことがしばしばあって、いつの間にかあまり読まなくなってしまいましたけど、こんどまた読んでみるかな。
Kachi//
無題
テレビの新車情報に徳大寺さんがゲスト出演した回を見ました。三本さんが徳大寺さんを紹介するとき「徳さんの名前はアリツネですか?ユウコウですか?」「どっちでもいいです」と答えていたのが印象に残ってます。
最近の三本和彦さん、えらい痩せてるんですよ。なんか……もうボチボチか?と心配してしまいます。
>Kachiさん
「日本自動車史」ほかの車評ではない著書は強い個性が好ましく感じられて面白いですよ。
>きそやんさん
三本さんはとことんユーザー目線でジャーナリストの切り口で、
徳大寺さんはそれに趣味人的目線と文化人的な切り口が加わる感じですね。
三本さん、確かに痩せられましたね。
徳大寺さんよりも高齢でいらっしゃいますが、まだまだ元気に毒を吐いて頂きたいものです(笑)
No Title
知りませんでした。
ベストカーのコーナーはよく読んでました。
寂しいですねぇ・・・。
>よっすぃ
ベストかーのコーナーは今月26日発売の分が最後の掲載になるみたいよ。