前回、スペックから読むエンジン特性にかなり行数を使ってしまいました。今回、やっと
「インプレッション」らしく僕が直感的に感じた感想を書いていきます。
まず、エンジン始動。
キーをONにして、ABS警告ランプの点滅を2~3回確認。
この間、ブレーキレバーやペダルの操作はしない。
跨らずにキーをONにした後、ゆっくり跨れば丁度良い間合いになります。
チョークノブを目一杯引いたまま、アクセルを煽らずにセルを回します。
R1100系のチョークは2段階になっていて、手放しでホールドする段階の「さらに先」までノブを押し込んだ状態が「目一杯」です。
「がっしゅっしゅっしゅ・・・ばるん!」とエンジンがかかる。
セルは国産車に慣れてると
「これ、壊れてね?」と思うような音だが、いたって正常(笑)。
初動からエンジン回転があがるまでは、チョークは目一杯状態をキープ。
回転があがったらチョークノブから手を離し、チョークは引いたまま走り出す。
走り出す前に暖気はしません。むしろ
「走りながら暖気をする」イメージです。
だいたい3000回転くらいまでゆっくり回転を上げながら、バイクと身体の準備運動よろしく走ります。
僕の場合、走り出して頻繁に一時停止や信号があるので、停止した際にアイドル回転を確認してチョークを徐々に戻しています。
この
「走りながら暖気」でエンジンだけではなく冷えきったミッションオイルやファイナルオイルも徐々に暖めてあげます。
前回
「低速トルクが無い」と散々書きましたので、発進の話を。
R1100系はその低速トルク特性と乾式単板クラッチの磨耗防止の意味で、
発進時は
「少し回転をあげてスパっとクラッチをつなぐ」走りが良いと心得ています。
僕の場合、瞬時に
2000回転強くらいまで回転を上げて、瞬時の半クラだけで発進しています。
流す走りの時は
3000~4000回転くらいでシフトアップ。
だいたい3000回転くらい回せばキビキビ走ります。
それ以下の回転数でも粘りますが、微妙にプルプルと
振動を発しながら健気に走る感じです。
それはそれで安らぎ感がある楽しさですが、慣れてくると自然にもう少し回して走るようになります。
ギヤと速度の目安は、5速80km/hで3000回転くらい。
5速100km/h巡航で4000回転いかないくらい。
ちなみに、このくらいの速度&回転域で巡航していると、
ウソみたいに快適です。
エンジンの息遣いと排気音、バイスレーションも
「振動」から心地よい
「連続した鼓動」に変わり、
ずっと走り続けたい思いになります。
僕がいちばん気持ち良い巡航速度は。
5速で120Kmで淡々と流す走り。どういう魔法かは知りませんが、この走りが本当に
楽しいバイクです。
ワインディングでは
5000~6000回転を目安のシフトチェンジで、楽しく走れます。
このくらいの回転数で最大トルクを発生するので、本当に力強く路面を蹴飛ばすような感覚です。
90年代前半の設計の空冷ツインとは思えないほど、スムーズに回転も上がります。
インジェクションのセッティングも、キャブよりもレスポンスは早いけど適度にダルな感じも残してあり、
(残ってしまったのかもしれないが)
結果的に走りやすく、気ぜわしさが無いので疲れないのです。
まぁ、まとめとして言いたいのは
「刺激的じゃないけど、結果としてすっごい楽しい」のがR1100系のBMWだ、と。
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