梅雨時と休日のバイク以外の予定から、暫くロードスターに乗らないことが多くなると思います。
ツーレポ等のネタ不足を埋める意味でも(笑)、
これまで書いていなかったR110Rロードスターのインプレッションを書いていきたいと思います。
これから購入検討される人なんかの参考になれば、と思います。
まず、エンジン編。
R1100Rロードスターに搭載されるエンジンは、言わずと知れたBMWのアイデンティティたる水平対向2気筒エンジン。
通称「R259ボクサー」と言われます。
スペックとしては
【総排気量】1085cc
【ボア×ストローク】99 × 70,5 mm
【最高出力】80 ps / 6,750rpm
【最大トルク】97 Nm / 5,250rpm
【圧縮比】10.3:1
という具合です。
ちなみに、このエンジンスペックはR1100GSと共通となります。
R1100RS/RT用は少しスペックが違います。
【最高出力】90 ps / 7,250rpm
【最大トルク】95 Nm / 5,500rpm
【圧縮比】10.7 : 1
1100ccボクサーで最初に発売されたのがR1100RSなので、こちらをスタンダードとすると、
より低回転でトルクを発生するようにリセッティングされたのがR1100Rのエンジンという事になります。
空冷ツインというエンジンから、低速から豊かなトルクでドコドコ走るイメージがあるかもしれませんが、
実際は極低速のトルク感はありません。
これは、【ボア×ストローク】を見ると、ショートストロークである事が原因と思われます。
ボアに対するストロークの割合を%で表すと、71.2%。
ちなみに同年代のハーレースポーツスター(1200cc)のスペックは、
【ボア×ストローク】88.8×96.8mmで、比率は109%。うんとロングストロークです。
最大トルクは87.0N・m/3,900rpm で、低回転型ということになります。
ハーレーの低回転ドコドコ感は、このロングストローク感が生み出すものなんですね。
比較として、ドゥカティも出してみますと…
1100エンジン(モンスター1100)で比較すると、
【ボア×ストローク】98 × 71.5mm 比率は73.0%!
高回転型スポーツツインのイメージがあるドゥカよりも、R259ボクサーは若干ショートストロークなのです。
同じようなショートストローク2気筒エンジンを、
諸々のセッティングでBMWは低回転型に、ドゥカティは高回転型にセッティングしてあると言えます。
話は逸れましたが、そもそもエンジンの素性からしてハーレーとまるで違うので、
低回転で豊かなトルクを期待すると間違ってますよ、という事です。
勿論、バルブのセッティングやフライホイールの重さ等もこのようなセッティングに関わってきますが、
イメージとしては、そういう感じだという事で。
(このへんのセッティングでドゥカティに近い高回転/高出力型にしたのがBMWではR1100Sと言えるかも)
スペックを切り口にしたら、本論に入る前にやたらと長くなってしまいました。。。
続きは次回でご勘弁。
次回はちゃんとインプレしますので。
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